中村一義のアキハバカ

第49回 祭りとストレンジャー、の巻文=中村 一義  写真=こしぱん

日、毎日、暑いですわな〜。僕、冬の生まれだからか暑いのは苦手なんだよねぇ。夏っていう季節としては大好きなんだけどねぇ。なぜ好きかというと、もちろん、夏祭りがあるからです!やっぱり下町生まれ下町育ちの僕としては、『祭り』は人生に欠かせないイベントなんで!僕は本当に祭りが好き過ぎちゃって、気になる祭りだと都内に限らず足を運んじゃうくらいで。
てなわけで今回は、僕が毎年通う祭りスポットや、自分にとってそんな祭りとは一体なんなのかをテーマにしていこうと思います!

そもそも、僕の一番古い祭りの記憶っていつなんだろうか…。う〜ん、母方の祖母に連れて行ってもらった仙台の七夕まつりだと思うなぁ。3才か4才だったんだろうか…。何があったかとかはもちろん憶えてはいないんだけど、あの巨大な短冊や飾りだったりが強烈に一枚の絵のように頭の中にこびりついてる感じで。子供には、それはそれは全てがデカく見えたからねぇ。
あとは、無数に出店している屋台、そして絶対に見上げることしかできない人の顔、顔、顔。そしてカラフル過ぎるくらい色が過多な頭上の情景の更に上を見上げると、真っ暗な夜の闇。なんか今振り返ると、僕にとって最初の祭りのイメージはちょっと怖いものだったのかもしれないな。
で、なんでそんな人間が祭りを好きになったのかというと、その『怖さ』の情景の意味合いが感じ取れる事柄が生きてきた中でたくさんあったからなんだと思うんだよね。自分が感じた『怖さ』というのはもちろん『孤立感』『異質感』『非日常感』だったりするんだろうけど、いずれその異質なそれぞれの個人が祭りという非日常に対して一丸となって行っているんだ、って事に気付く年齢を迎えるんだよね。
だから僕は、年齢を重ねれば重ねるほど、祭りに参加するのが楽しい。そして祭りを行ってる男性も、年齢を重ねれば重ねるほど、カッコいいんだよねぇ。楽しみ方に年輪ができているっていうかさぁ。そういう方々はなぜか道をふらついている僕をつかまえて話しかけてくれたりするし、また僕もそういう方々とのコミュニケーションが大好きだから、話が止まんなくて(笑)。でもそれも祭りの醍醐味なんだよねぇ。

そんな自分が毎年のように通うのは、主に山車が出る祭りがメイン。山車系で一番最初に行ったのが川越だったなぁ。とにかく時の鐘付近のメインの通りを参加者がいる中、これでもか!ってくらい山車が行き来する。昔懐かしい古い町並みの闇の中を往来する山車の迫力は、ここまでくるとサイケデリックでさ。あまりのショックで立ち尽くしちゃって、人に突き飛ばされそうになったもん。
そして千葉は佐原で年に2回行われるお祭り!これがまた凄いんだ!河原の駐車場から、山車が出るメインの通りまで、なんと、小さい船で行くんだよ。伊能忠敬でも有名な小江戸の水運を流れながらだんだんと自分が祭りの情景に入っていくような感覚は、どんなテーマパークでも味わえないものがあるんだよねぇ。
その他にも、地元の浅草寺での祭り、冬の秩父のお祭り(冬なのに花火がガンガン上がる)など数え上げればきりがないほどなんだけど、どの祭りに行っても、やっぱり小さい頃に感じた『怖さ』から繋がってる感情があるんだよね。異邦人感というかなんというか。
僕にとって祭りはストレンジだし、祭りにとって僕はいつもストレンジャーだという一線をいつも感じて帰ってくるんだよね。いや、もちろん緊張感がある良い意味でね。
だから、僕はいつも祭りに行く時は出来るだけ少人数で行く。そういう中で、地元の方々とのコミュニケーションも含めて、自分が感じているものが何なのかを毎回、確認するそれは孤独、だから人は人と笑い合える。だから祭りは楽しい。